問1
物理でいう「仕事」を、力と移動の向きに着目して説明しよう。
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答え:力の移動方向の成分と、移動距離の積。
一定の力では W=F∥s。力と移動が同方向なら正、逆方向なら負、垂直なら0となる。
高校1年生 · 物理基礎
力がする仕事から、エネルギーの移り変わりへ。
全5分野・各10問。自分で考えてから「答えと解説を見る」を開いて確認しましょう。基礎知識と計算を段階的に学ぶオリジナル問題です。
共通条件:重力加速度はg=10 m/s²とします。特記しない限り物体は質点とみなし、ばねはフックの法則が成り立つ理想的なものとします。摩擦・抵抗・滑車などの条件は各設問に従ってください。
記号:W:仕事、P:仕事率、K:運動エネルギー、U:位置エネルギー。単位のWはワットを表します。
問1
答え:力の移動方向の成分と、移動距離の積。
一定の力では W=F∥s。力と移動が同方向なら正、逆方向なら負、垂直なら0となる。
問2
答え:1 J=1 N・m。
1 Nの一定の力で、力と同じ向きに物体を1 m動かすときの仕事が1 Jである。
問3
答え:30 J。
W=Fs=10×3.0=30 J。力と移動の向きが一致している。
問4
答え:−20 J。
移動と逆向きなので W=−Fs=−5.0×4.0=−20 J。
問5
答え:0 J。
力と移動方向が垂直なので、移動方向の力の成分は0である。
問6
答え:0 J。
荷物が移動しないため。筋肉の活動で体内のエネルギーを使うこととは区別する。
問7
答え:0 J。
上向きの力と水平な移動が垂直だからである。持ち上げる過程や加速する過程は含めない。
問8
答え:30 J。
等速なので手の力はmg=20 N。W=mgh=2.0×10×1.5=30 J。
問9
答え:−30 J。
重力は下向き、移動は上向きなので W重力=−mgh=−30 J。手の仕事と打ち消し合う。
問10
答え:10 J。
合力は右向き5.0 N。W合力=5.0×2.0=10 J。各力の仕事24 Jと−14 Jの和にも等しい。
問11
答え:同じ高さまでなら長くなる。
小さい力で済む分だけ距離が増える。理想的な道具では必要な仕事は小さくならない。
問12
答え:20 N。
Fs=mgh より F=10×10×1.0÷5.0=20 N。
問13
答え:100 J。
W=20×5.0=100 J。直接1.0 m持ち上げる場合のmgh=100 Jと等しい。
問14
答え:50 N、1.0 m。
力は荷重の半分、引く距離は上昇距離の2倍。仕事は50×1.0=50 Jで、100×0.50にも等しい。
問15
答え:小さくならない。同じ大きさになる。
定滑車は主に力の向きを変える。滑車とロープの質量・摩擦は無視する。
問16
答え:単位時間あたりの仕事。単位はW(ワット)。
平均の仕事率P=仕事W÷時間t。1 W=1 J/sである。仕事の記号Wと単位のWを区別する。
問17
答え:200 W。
P=600÷3.0=200 W。
問18
答え:2000 J。
仕事=仕事率×時間=500×4.0=2000 J。
問19
答え:100 W。
仕事mgh=20×10×2.0=400 J。P=400÷4.0=100 W。
問20
答え:60 W。
同方向ならP=Fv=30×2.0=60 W。他の力が打ち消していれば、正の仕事をし続けても等速で動く。
問21
答え:K=½mv²。
質量はkg、速さはm/sで代入すると、単位はJになる。
問22
答え:9.0 J。
K=½×2.0×3.0²=9.0 J。
問23
答え:4倍。
運動エネルギーは速さの2乗に比例するため、2²=4倍となる。
問24
答え:3倍。
速さが同じなら、運動エネルギーは質量に比例する。
問25
答え:12 J。
W合力=K後−K前=½×2.0×(4.0²−2.0²)=16−4=12 J。
問26
答え:4.0 m/s。
16=½×2.0×v² よりv²=16、速さv=4.0 m/s。
問27
答え:−18 J。
W合力=0−½×1.0×6.0²=−18 J。負の仕事で運動エネルギーが減る。
問28
答え:4.0 m。
初めの運動エネルギーは16 J。−4.0s=0−16 よりs=4.0 m。重力と垂直抗力の仕事は0。
問29
答え:負にならない。運動エネルギーは同じ。
K=½mv²は、速さによって決まり、運動方向を表す符号をもたない。
問30
答え:前後の運動エネルギーは等しいが、途中ずっと等速とは限らない。
仕事と運動エネルギーの関係は前後の差を表す。途中に速さの変化があっても、最終的に元の運動エネルギーに戻る場合がある。
問31
答え:U=mgh。
基準面でU=0とする。地表近くで重力加速度を一定とみなせる場合の式である。
問32
答え:60 J。
U=3.0×10×2.0=60 J。
問33
答え:80 J。
W重力=mg(h初−h後)=2.0×10×(5.0−1.0)=80 J。位置エネルギーは80 J減る。
問34
答え:変わらない。
重力の仕事は高さの差で決まり、経路にはよらない。ただし摩擦などの仕事は経路によることがある。
問35
答え:変わらない。
各地点の値は同じ定数分だけ変わるが、差は変わらない。運動を考えるときには差が重要になる。
問36
答え:F=kx。
弾性力の向きは、伸びや縮みを戻す向き。kの単位はN/mである。
問37
答え:20 N。
F=kx=100×0.20=20 N。cmのまま代入しない。
問38
答え:U=½kx²。
自然長をU=0とする。力が0からkxまで変化するため、一定の力kxと距離xの積にはならない。
問39
答え:1.0 J。
U=½×200×0.10²=1.0 J。理想的なばねでは、同じ大きさの伸びと縮みで同じ値になる。
問40
答え:2.0 J。
外力の仕事は弾性エネルギーの増加に等しく、½×100×0.20²=2.0 J。ばねの弾性力の仕事は−2.0 J。
問41
答え:運動エネルギーと位置エネルギーの和。
重力やばねの位置エネルギーを含めてE=K+Uとする。摩擦で生じる内部エネルギーはこの和に含めない。
問42
答え:一定に保たれる。
運動エネルギーと位置エネルギーが互いに変わっても、その和は保存される。
問43
答え:10 m/s。
mgh=½mv² よりv=√(2gh)=√(2×10×5.0)=10 m/s。
問44
答え:5.0 m。
最高点で速さは0。½mv₀²=mgh よりh=10²÷(2×10)=5.0 m。
問45
答え:2.0 m/s。
糸の張力は移動に垂直で仕事をしない。mgh=½mv²よりv=√(2×10×0.20)=2.0 m/s。
問46
答え:2.0 m/s。
½kx²=½mv²。ばねのエネルギーは1.0 Jなので、1.0=½×0.50×v²よりv=2.0 m/s。ばねの質量は無視する。
問47
答え:38 J。
E後−E前=W摩擦よりE後=50−12=38 J。減少分は接触する物体などの内部エネルギーへ移る。
問48
答え:4倍。
摩擦力の大きさをfとするとfs=½mv²。fが同じなら制動距離sは速さの2乗に比例する。
問49
答え:4.0 m。
斜面でmgh=20 Jが運動エネルギーになる。水平面で5.0s=20よりs=4.0 m。斜面と水平面の接続でエネルギーは失われないとする。
問50
答え:12 J。
最下点を位置エネルギー0とすると、初めはmgh=20 J、後は½mv²=8.0 J。差の12 Jが摩擦などで内部エネルギーへ移った。
問1〜10:仕事の意味と符号、問11〜20:仕事の原理と仕事率、問21〜30:運動エネルギー、問31〜40:位置エネルギー、問41〜50:保存則と応用。問題中の値は学習用に設定しています。教科書の版を指定せず、高校「物理基礎」の基礎〜標準を想定しています。